創作

【ライトノベル作家10人】ラノベ作家の文章・作風を調べてみた

今回は作家志望の自分が、好きなプロ作家さんたちの文章・作風を調べてみたよ。

面と向かって(ライトノベル)作家の作風を勉強することは案外少ないので、濃い内容にならないかを書きながら期待する。

いずれも敬称略。()内は主な著作。

順番はやや適当。

ちなみに紹介する全員がアニメ化作家(ハリウッドで映画化された方も)になる。

賀東招二(フルメタル・パニック!)

非常に広範な知識で安心して読むことのできる小説を提供してくれる作家さん。

非常に汎用性のありそうな作家としての能力を持っている。まさに玄人(くろうと)。

ミリタリー小説以外にもいろいろ書けるし、できることなら弟子入りしたいくらいだ。

そりゃあ、大ヒットするわー(1000万部超え)と思わなくもない作風。

総合力が非常に高く、気軽に真似はできない。

浅井ラボ(されど罪人は竜と踊る)

個人的には一番好きな作家さん。

されど罪人は竜と踊る(『され竜』)シリーズは非常に癖(クセ)の強い文体。

慣れれば普通に読めるが、普通の人はまず面食らうだろう。

非常に高度な科学用語やマニアックすぎる知識が出てくるので作家志望としては参考になるような、ならないような(高度すぎて)。

文体は、非常に直接的かつ具体的。

かなりのアダルト(エロ・グロ)描写も含まれているので、気軽に万人にはおすすめできない。

ガガガ文庫に移籍してからは、分かりやすく文章を書こうとしたのか、頭のいい人向けなのかそうでないのか、中途半端になった印象がある(どのみちある程度理系への理解がないと読むことは難しい)。

まあ、個人的に大好きなことに変わりはない。

桜坂 洋(All You Need Is Kill)

同作者の別シリーズ『よくわかる現代魔法』は未読なので、『All~』と他の同作者の作品『スラムオンライン』から作風を調べてみるよ。

読んでいる2種を見る限り、非常にドライな作風。コメディタッチらしい『よくわかる~』がかなり気になり始めたが、まあ今後の楽しみということにする。

心理描写や風景描写が巧みで、自分(書い人)が全然できていないところを的確に突いてくる感じで、読んでいてけっこう来る。

作風から学べるところがたくさんありそうなので、これからも読んでいきたいな。

川原 礫(ソードアート・オンライン)

実を言うとソードアート・オンライン(SAO)の1巻しか読んだことがない(新古書店でチラ読みはしたことがある)、なのでその感想などを書く(アニメ版は結構観ました)。

最初に書いた賀東招二さんを思い出す、安定の高パフォーマンス作家。

品質の高い作品を何冊も書いている印象がある。

非常に読みやすい文体、かといってスカスカでもなく、バランス取りが絶妙。

いずれ、全巻購入して追いかけてみたいものだ。

支倉凍砂(狼と香辛料)

どこから来た知識なのか不明瞭な、深い知識の文章が多い。

中世~近世くらいのヨーロッパ的な世界観が舞台の作品が多い。

頭が良いというか、1つのことを深く深く考えられる人だと思う。

推論から導き出したような文章が多く、ここまで(経済や、その場その場の描写などを)深く考えられるものなのかと感銘を受ける。

数十冊の著作があり、安定感も抜群の作家。

田中ロミオ(人類は衰退しました)

非常にエスプリの効いた(知性に富んだ)文章を書く作家さんだと思う。

かといって賢しげに知識自慢をするわけではなく、さりげなく面白い。

わかる人はハッとさせられる表現があるし、わからなくても物語を追うぶんには問題がない。

文章力は極めて高いけど、想定される読者層に合わせて調整・微調整してくれる感じがある。

星野亮(ザ・サード)

広範なSF知識や雑学・専門知識を元にいろいろ書いている作家さん。

『ザ・サード』は1度、大戦(戦争)で人類が滅びかけたあと、人類の上位種『ザ・サード』に統治される人間や主人公の火乃香(ほのか)を取り巻くあれやこれやが楽しい作品。

なかなかに硬派で、独自の世界観が強い(SF的な感じ)。

かなり好きな作品なので、別記事でレビューするかも。

雨木シュウスケ(鋼殻のレギオス)

ライトノベルらしいといえばらしい作風で、あまり肩ひじ張らずに読める作風。

『鋼殻のレギオス』は学園・アクション作品で、シンプルに楽しめる。

人の心境を書くのが上手いと思っている。悩みなどを面と向かって書いているというか…全巻読んだら(25巻購入済み)、もうちょいまともにレビューしたい。

鎌池和馬(とある魔術の禁書目録)

『禁書』や『ヘヴィーオブジェクト』(HO)で絶大な支持を集めている作家。

とにかく速筆で、面白さも強い。

いわゆる文章力はあまりある方ではないのかもしれないが、とにかくガンガン読ませる感じの作風。

なんというか、凄い調べ物をして書いている感がある。

かといってWikipediaの知識だけで構成されているような薄っぺらいものではなく(Wikipediaの愛読者が居たらすみません)、非常に沢山・広範な資料に当たって執筆しているのでしょう。

時雨沢恵一(キノの旅)

『キノの旅』シリーズは短編集だけど、同作者の別作品『アリソン(一つの大陸の物語シリーズ)』は普通に長編となっている。

特に『キノの旅』は星 新一(SF短編作家)さんに似ていると言われる書き方で、自分もわりと同意。

時雨沢恵一さんは非常なガン(銃器)マニアらしいが、だからといってやたらめったらその手のウンチクを披露するわけではないあたりにバランス感覚の良さを感じる。

必要な文章を必要なだけ書いているというか。

作風としては『キノの旅』は寓話(ぐうわ)めいた話が多い。

現実的には「いや、そうはならんやろ」という話も多めだが、もしなってしまったら恐ろしい&面白いな、という状況は非常に多く、『キノの旅』の魅力でもある。

『一つの大陸の物語シリーズ』は普通といえば失礼だが、ちゃんとした長編で楽しませてくれ、作者の力量の幅広さがうかがえる。

まとめ

各作家(さん)の能力を(深く、細かく)検分する、とまでは行かなかった気がする。

ある程度以上に売れている作家をチョイスしたためか、総合の文章力はラノベ作家の全体からみて、かなり高めだと思う。

作家志望の書い人的には、露骨に誰かを目標とするよりも自分自身の個性を大事にしたいな、とも思う。

簡単に今回挙げた作家の真似をしたりその人そのものの文体を身につけるのは、今回挙げた作家に対する別の作家でも難しいだろうし、あまり安直に考えてはいけないのだろう。

自分の道を見つけて突き進むのが無難かと思った。

いずれは、自分の作風・文体を詳しく検分した記事を書きたい。

以上!